今月の主題 臨床医のための免疫学
移植免疫
MHCと移植—BMT(骨髄移植)を中心として
雨宮 洋一
1
1自治医科大学・輸血部
pp.430-432
発行日 1990年3月10日
Published Date 1990/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900110
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
移植の成否を決定する抗原群をHA(組織適合性抗原)といい,その中で主要な役割を果たす抗原系がMHCで,1950年代にヒトMHCとしてHLAが発見された.1960年前後に不完全な方法で施行されたBMTの成績は悲惨なものではあったが,すでにMHC適合の重要性が示唆され,その後のイヌDLAを指標とした実験的BMTにより,MHCの適合度と生存率およびGVHD発症との相関性がより明確にされた.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.