連載 ケースでみる 心理学×医療コミュニケーション!・5
身体症状を伴う生活に対する「思考」へのアプローチ
五十嵐 友里
1,2
1東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科
2埼玉医科大学 総合医療センター メンタルクリニック
pp.2012-2015
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229840
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これまでのおさらい
これまで,「広義の認知行動療法」における患者理解が医療コミュニケーションに役立つことを説明し,そのキーポイントとして①ミクロな問題理解,②マクロな問題理解,③協働的経験主義を挙げました.これまでは主に「行動」をテーマにしてきましたが,認知行動療法では「認知」,すなわち「思考」についても扱います.日常診療において患者さんの「思考」にどのようにアプローチしたらよいのか,興味をもつ読者の方もいらっしゃるかもしれません.本稿では,思考をどのように扱い,患者さんの苦痛軽減に活かしたらよいかについて要点をまとめたいと思います.
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