増大号特集 続・Quality Indicatorの実装とその改善—日々の診療に役立つ診療評価指標
特集にあたって
小坂 鎮太郎
1,2
1東京都立広尾病院病院総合診療科
2東京都立病院機構総合診療推進プロジェクト(T-GAP)
pp.1778-1779
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229788
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2022年に本誌10月号で生活習慣病を中心に診療評価指標(Quality Indicator:QI)をまとめ,多様な生活習慣病の診断や管理についてのQIの紹介とともに,その実装(implementation)方法についても整理し,“生活習慣病診療にまつわるQIの実装とその改善”として多くの方々にご利用いただきました.その特集がご好評いただいたということで,今回は生活習慣病の枠にとらわれずに,幅を広げて日々の診療に役立つQIについて,さらに紹介する機会をいただきました.
プライマリ・ケアにかかわる皆さまを対象として,米国医療研究品質局(AHRQ)や経済協力開発機構(OECD)などを参考にし1,2),予防,救急,小児,入院,プライマリ・ケア,患者中心性,患者安全といった項目を中心に,わが国の実情に合った「整形内科やメンタルヘルスを加えたよくある症候や疾患」「健診異常」「病院や診療所の運営」などに加えて,「かかりつけ医制度」「diagnostic excellence」「災害時の事業継続計画(BCP)」といった最新のトピックスについても対応しました.また,国内の評価指標事業をリードしてこられたレジェンドの方々に,評価指標の作成方法,国内外の評価指標事業について解説いただき,理解を深めて活用できるように工夫しました.
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