特集 内科医が知っておくべきICU・ERでの薬の使い方
特集にあたって
神宮司 成弘
1
,
岩田 充永
1
1藤田医科大学救急総合内科学
pp.1586-1587
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229747
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内科診療では,あらゆるセッティングにおいて急変が起こり得ます.限られた医療資源しかない状況で突然のショックや心筋梗塞など重篤な疾患の初期対応を迫られたり,一般病棟でICU並みの管理を要する重症病態や,open ICUで主治医として集学的治療を迫られたりする場面も珍しくありません.
筆者(神宮司)自身も,ERやICUがない急性期病院での管理,大学病院のICUでの希少疾患の管理など,さまざまなセッティングでの重症管理の困難さを経験してきました.これらの経験から,適切な生命維持と迅速な診断,根治的治療の早期導入がいかに重要かを痛感しています.特に,急変時には限られた時間と情報のなかで最善の判断を下し,適切な治療を開始することが予後に直結します.このような緊迫した状況下で,使い慣れていない薬剤を使用することは非常に大きなストレスを伴い,診療の迅速さにも影響を及ぼします.
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