特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた
ふるえの診かた
ふるえの原因疾患と診断—本態性振戦,パーキンソニズムに関連した振戦,心因性振戦を中心に
曽根 淳
1
1愛知医科大学加齢医科学研究所
キーワード:
ふるえ
,
振戦
,
本態性振戦
,
essential tremor
,
ET
,
ET plus
,
パーキンソニズム
,
心因性振戦
Keyword:
ふるえ
,
振戦
,
本態性振戦
,
essential tremor
,
ET
,
ET plus
,
パーキンソニズム
,
心因性振戦
pp.1062-1067
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229622
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Point
◎2018年に,国際パーキンソン運動障害協会(International Parkinson and Movement Disorder Society:IPMDS)によって新たな振戦の分類基準が発表された.
◎新しい分類基準では,本態性振戦(essential tremor:ET)が再定義され,“ET plus”(ジストニア,運動失調,パーキンソニズムなどの追加の神経学的症状を伴うET)の概念が導入された.
◎随意運動中の振戦の抑制は,Parkinson病における静止時振戦の特徴である.
◎心因性振戦には診断基準はなく,診断は慎重な病歴と神経学的検査に基づいて行われる.特徴として,変動性,注意散漫性,同調性,一貫性などがある.振戦の始まりは通常突然であり,振戦の振幅,周波数,方向にはばらつきがある.
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