特集 この1冊でもう安心!—内科医が押さえておきたい「しびれ・ふるえ・めまい」の診かた
ふるえの診かた
ふるえの治療—本態性振戦(老人性振戦)はどう治療する?/病態を考慮した治療薬の選び方
伊藤 瑞規
1,2
,
千田 麻友美
1
,
水谷 泰彰
2
1藤田医科大学ばんたね病院脳神経内科
2藤田医科大学医学部脳神経内科
キーワード:
ふるえ
,
振戦
,
本態性振戦
,
アロチノロール
,
プロプラノロール
,
プリミドン
,
MRガイド下集束超音波治療
Keyword:
ふるえ
,
振戦
,
本態性振戦
,
アロチノロール
,
プロプラノロール
,
プリミドン
,
MRガイド下集束超音波治療
pp.1068-1071
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229624
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Point
◎本態性振戦の治療には,内服療法,ボツリヌス毒素療法,手術療法があり,どの治療を選択するかは,振戦による日常生活や社会生活への影響を考慮し判断する.
◎内服療法の第一選択薬は,β交感神経遮断薬のアロチノロール,プロプラノロールと抗てんかん薬のプリミドンで,第二選択薬として,ベンゾジアゼピン系薬,抗てんかん薬や抗精神病薬などが用いられる.
◎手術療法は,非侵襲的治療の効果が不十分で,振戦のために日常生活や社会生活に困難を認める場合に適応となり,脳深部刺激療法,ラジオ波温熱凝固術,MRガイド下集束超音波治療がある.
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