特集 日常診療で内分泌疾患を見逃さない!
代表的内分泌疾患
【副甲状腺疾患・骨代謝異常】
副甲状腺機能低下症—低Ca血症を見逃さない!
野津 雅和
1
,
山内 美香
2
1島根大学医学部内科学講座内科学第一
2栄宏会小野病院骨代謝疾患研究所内分泌代謝内科
キーワード:
副甲状腺機能低下症
,
低カルシウム血症
,
副甲状腺ホルモン
,
PTH
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
COVID-19
Keyword:
副甲状腺機能低下症
,
低カルシウム血症
,
副甲状腺ホルモン
,
PTH
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
COVID-19
pp.1420-1424
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227769
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎テタニー,口や手のしびれ,Trousseau徴候など低カルシウム(Ca)血症の症状が副甲状腺機能低下症の発見契機となる.
◎CTにて大脳基底核の両側性石灰化,心電図にてQT間隔の延長を認めた場合はCaを測定する.
◎低Ca血症を認めた場合,慢性腎臓病,ビタミンD欠乏,低マグネシウム(Mg)血症を鑑別・除外する.
◎急性期は経静脈的にCa製剤を,慢性期は尿中Ca排泄に注意して活性型ビタミンD製剤を投与する.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.