特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療
心房細動の非薬物治療
アブレーションの現状と将来展望は?
田中 宣暁
1
1桜橋渡辺病院循環器内科
キーワード:
心房細動
,
カテーテルアブレーション
,
高周波
,
冷凍バルーン
Keyword:
心房細動
,
カテーテルアブレーション
,
高周波
,
冷凍バルーン
pp.2334-2338
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229340
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Point
◎心房細動アブレーションは,その最たる起源である肺静脈と心房の電気活動を切り離す電気的肺静脈隔離術が標準治療として確立している.
◎冷凍バルーンにより,従来の高周波と比較して簡便に肺静脈隔離ができるようになった.手技時間短縮,安全性向上に繋がったことで,高周波カテーテルも安全に高出力焼灼できる進歩が促進され,心房細動アブレーションは目覚ましく発展している.
◎進行した心房細動に対する肺静脈以外への治療や,周辺臓器に影響を及ぼしにくいパルスフィールドアブレーションが今後のこの分野を発展させていくと期待される.
◎しかし,洞調律維持を目指す観点から心房細動は進行する疾患であることに立ち返ると,罹患早期のアブレーションと,術後の生活習慣改善による進行予防がアブレーション効果を大きく左右すると認識することが肝要である.
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