特集 心房細動—予防・早期発見・治療の進化
Ⅵ.特殊な病態
MR合併例に対するMitraClip®とカテーテルアブレーションの選択
渡辺 悠介
1,2
,
天木 誠
1
1国立循環器病研究センター心不全部
2京都大学循環器内科学
キーワード:
心房性機能性MR
,
心房細動
,
MitraClip®
,
カテーテルアブレーション
Keyword:
心房性機能性MR
,
心房細動
,
MitraClip®
,
カテーテルアブレーション
pp.477-484
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200822
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POINT
●心房細動が長期に持続すると,心房・弁輪拡大を引き起こし,心房性機能性MR/TRを起こす.
●心房細動に対するカテーテルアブレーションにより洞調律が維持されると,心房性機能性MRが減少するという報告があり,心房性機能性MRの症例においてカテーテルアブレーションは「弁膜症治療のガイドライン2020年版」において,Class Ⅱaで推奨されている.
●重症心房性機能性MRへのカテーテルアブレーションは洞調律維持が困難である場合が多く,高齢者などのハイリスク症例ではMRへのカテーテル治療MitraClip®も含めてハートチームで検討することが重要である.
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