連載 主治医の介入でこれだけ変わる! 内科疾患のリハビリテーション・23
疾患別リハビリ・運動療法の実際
膝痛
上月 正博
1,2
1公立大学法人山形県立保健医療大学
2東北大学
pp.1324-1328
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229056
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膝痛は日常診療でもよく遭遇する訴えである.膝痛を呈する疾患としては,変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee,以下,膝OA)や関節リウマチ,半月板損傷,痛風・偽痛風,特発性大腿骨内側顆骨壊死などが挙げられる.そのなかでも代表的な疾患として膝OAがある.膝OAについては,日本整形外科学会から『変形性膝関節症の管理に関するOARSI勧告 OARSIによるエビデンスに基づくエキスパートコンセンサスガイドライン』(以下,膝OAガイドライン)が2011年に公開された1).これは国際変形性関節症学会(Osteoarthritis Research Society International:OARSI)が2008年に発表したガイドライン2)を基に翻訳し,日本の診療実態に合わせたものである.さらにOARSIは2019年にガイドラインを改訂している3).今回は膝OAによる膝痛に対する具体的なリハビリテーション(以下,リハビリ)・運動療法について概説する.なお,『変形性膝関節症診療ガイドライン』が2023年5月に発刊された4).
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