特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて
扉
田島 康介
1
1東京女子医科大学附属足立医療センター整形外科
pp.976-977
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228979
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本誌をご覧の皆さま,初めまして.私は,整形外科医として10年,その後医局人事で救急科に出向し救急医としても10年のキャリアを積み,現在は東京都足立区にある三次救急病院で整形外傷疾患を統括する立場の整形外科専門医であり,救急専門医でもあります.救急医としては,整形外科疾患だけを選り好みして診療を行っていたわけではなく,当然のことながら内科疾患にも対応していました.救急の現場では,内科医と整形外科医が話し合う場合,疾患の緊急性に対する認識の違いや,あるいは全身のことを考える内科医と,局所のことを考えてしまう整形外科医との間でどうしても話が噛み合わないこともあります.私は長年救急の診療現場に携わってきたために,両者の考え方ともよく理解できますので,お互いの思考の交通整理をすることも私の大きな役割の1つでした.そのような背景からか,内科雑誌として歴史のある『medicina』の特集企画立案のお話をいただけたことは大変光栄に思います.
プライマリ・ケア医/内科医が整形外科疾患や整形外科系の主訴を訴える患者に対応する場合,そもそもそれが内因性の愁訴なのか,整形外科的な愁訴なのかを判断するには,整形外科系の疾患についての知識も必要となります.
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