連載 主治医の介入でこれだけ変わる! 内科疾患のリハビリテーション・20
疾患別リハビリ・運動療法の実際
認知症 軽度認知障害(MCI)
上月 正博
1,2
1公立大学法人山形県立保健医療大学
2東北大学
pp.762-769
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228928
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厚生労働省の発表によると,2012年時点での65歳以上の高齢者3,079万人のうち,Alzheimer型認知症,Lewy小体型認知症,血管性認知症,前頭側頭型認知症などの認知症患者数は約462万人,軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)者は約400万人と報告されている1).加齢とともに認知症の割合は増加し(図1)2),2025年には認知症患者は700万人に著増するとされている2).認知症の早期発見・早期診断とその進行を止める根本治療法の開発が望まれる一方で,医療従事者に限らずすべての人が社会全体で認知症の人を支えてゆくような仕組み作りが求められている.今回は,認知症患者およびMCI者に対するリハビリテーション(以下,リハビリ)について解説する.
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