特集 臨床医からみたPOCT
扉
大杉 泰弘
1
1藤田医科大学連携地域医療学
pp.634-635
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228897
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2023年に入りAIチャットサービスの登場などシンギュラリティは間近に迫っていると感じさせるほどに,テクノロジーの進歩の急激さはますます大きくなってきている.医療分野においても同様に,AIなどをはじめとした次世代医療やさまざまなプロダクトが多く登場している.このような時代に私達はその医療プロダクトをさらに使いこなし,よりよいアウトカムにつなげていく必要がある.そのなかで,近年臨床の現場でも認知度が高まり,トレンドとなっているPOCT(point of care testing)に焦点を当てて特集を企画した.
POCTは,「ベッドサイドあるいは患者の傍らでできる」という簡便性,現場で結果が出るという即時性という点で非常に有用である.その一方で,簡便であるがゆえに十分な吟味がなされないままオーダーされた結果,検査結果に振り回されたり,高コストになってしまった,などといった問題も生じている.
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