増刊号 探求!マイナーエマージェンシー
Ⅳ.のどのエマージェンシー
のどに何か刺さりました—魚骨除去法をマスターせよ!
宮岡 慎一
1
,
髙橋 仁
1
1東京ベイ浦安市川医療センター救急集中治療科
キーワード:
魚骨
,
耳鼻咽喉科
,
耳鼻咽喉科用鑷子
,
頸部CT
,
鼻咽頭ファイバースコープ
Keyword:
魚骨
,
耳鼻咽喉科
,
耳鼻咽喉科用鑷子
,
頸部CT
,
鼻咽頭ファイバースコープ
pp.88-91
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228850
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
POINT
●魚骨異物は日本を含むアジア圏では全年齢層で起こりうる,ありふれた病態である.
●魚骨異物を訴える患者のうち,実際に魚骨が認められる患者は約20%とそれほど多くない.
●口腔内から観察できる魚骨は容易に摘出できる.
●魚骨が確認できないが症状が軽く飲水・食事が可能であれば,48時間を目安に再受診のタイミングなどを明確に示したうえで自宅経過観察とする.
●症状が重く,嚥下・呼吸困難がある場合は,頸部CTや鼻咽頭ファイバースコープで観察・摘出を試みる.
●魚骨を確認したものの除去できない場合は,基本的には耳鼻咽喉科コンサルトが必要となる.魚骨が食道にある場合には内視鏡医師へのコンサルトを検討する.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.