特集 慢性疾患診療のお悩みポイントまとめました—高血圧からヘルスメンテナンスまで
骨粗鬆症
骨密度が検査できない場合,骨粗鬆症は診断できますか? フォローの骨密度の測定は必要ですか?
松本 百奈美
1,2
,
原田 侑典
2
1さつきホームクリニック益子
2獨協医科大学病院総合診療科
キーワード:
骨密度
,
骨粗鬆症
,
骨密度測定検査
,
BMD
,
フォローアップ
,
アドヒアランス
Keyword:
骨密度
,
骨粗鬆症
,
骨密度測定検査
,
BMD
,
フォローアップ
,
アドヒアランス
pp.380-384
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228761
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Point
◎骨粗鬆症の診断・治療の目的は骨折の予防,骨折によるADL・QOLの低下防止である.骨密度測定検査(BMD)が目的になってはいけない.
◎BMDを使用しないスコアリング方法を用いて,骨粗鬆症のリスクを評価することができる.
◎病歴・身体所見から骨粗鬆症リスクの程度を判断し,介入で予防効果が期待できる場合は積極的治療を検討する.
◎フォローのBMDの施行間隔の根拠は明確ではない.治療開始後のBMDは意義がないとされている.
◎骨粗鬆症治療薬はアドヒアランス不良であるため,アドヒアランス向上に努めることも重要である.
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