増大号特集 これからもスタンダード!—Quality Indicatorの診療への実装—生活習慣病を中心に
扉
小坂 鎮太郎
1
1練馬光が丘病院総合救急診療科
pp.1798-1799
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228512
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診療の質をいつでも,どこでも,誰でも下げないフォースを身につける
みなさんは,診療を含む日々のマルチタスクな創造的作業に対してどのようにして質を担保しているだろうか? 医療の質とは,「個人や集団に対する医療サービスが,望ましい健康上の成果が現れる可能性を高め,現在の専門的知識に合致している度合い」と定義されている1).スタッフ不足のなかプロブレムの多い患者を限られた時間で多数診察しなければいけない状況であったり,災害時や離島など医療資源の少ない環境,診療を行いつつ経験の浅い医師への対応も並行して行うなど,診療の質を制限する要因は,時と場合によって変動する.しかし,われわれはその制約に乱されることなく医療の質を保つスキルをもつことを求められており,診療の質を保つ力はまさに映画『スターウォーズ』の“フォース”に似た存在と言えるだろう.そこで本特集では,診療の質を保つスタンダードな方法である診療評価指標を用いた考え方で,生活習慣に関する疾患や概念の診療の質をどのように保てばいいかを整理した.
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