特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン
ジェネラリストはここまで診よう!
困ったときに漢方薬を使いたくなるけど,何を処方すればいいの?
田中 博幸
1
1曙クリニック
キーワード:
虚証・実証
,
補剤
,
腎虚
,
水毒
,
焦燥・抑うつ
Keyword:
虚証・実証
,
補剤
,
腎虚
,
水毒
,
焦燥・抑うつ
pp.825-830
発行日 2022年5月10日
Published Date 2022/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228252
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Point
◎かぜの漢方治療は,体質や発病後の時期によって薬を使い分けるため,きめ細かく治療効果が高い.
◎慢性胃腸症状には六君子湯(りっくんしとう)と大建中湯(だいけんちゅうとう),疲労倦怠感には補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を用いる.
◎漢方特有の概念である腎虚と水毒を解説し,それぞれの代表処方の八味地黄丸(はちみじおうがん)と五苓散(ごれいさん)を紹介した.
◎焦燥,抑うつの代表処方の抑肝散(よくかんさん)や加味逍遙散(かみしょうようさん)により,ベンゾジアゼピン系薬の減量や中止が可能となる場合がある.
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