連載 続・ケースレポートを書こう! “論文の軸の設定”トレーニング・1【新連載】
ケースレポートにできる症例と「structureの原則」のおさらい
見坂 恒明
1,2
1兵庫県立丹波医療センター地域医療教育センター
2神戸大学大学院医学研究科医学教育学分野地域医療支援学部門
pp.193-195
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228032
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本誌2020年4月号〜12月号にかけ,『ケースレポートを書こう!〜acceptされるために必要なこと』を連載した.ケースレポートは,報告内容の骨格となる2つの新規性を何にするのか,つまり“論文の軸の設定”さえしっかり行えば,あとは「structureの原則」に沿って書いていくだけで,非常に読みやすい(査読者や読者に伝わる)ものができあがる1).逆に言えば,この“論文の軸の設定”がケースレポートの採否を左右すると言っても過言ではなく,実際,ケースレポート初心者にとって最大の障壁となっている2〜4).
そこで本連載では,あらためて“論文の軸の設定”に焦点を当てて例示・解説していきたい.初回となる今回は,前連載の内容をもとに,ケースレポートにできる症例とはどのようなものか,そして「structureの原則」についておさらいしていこう.
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