話題
—生理研国際セミナー—"Structure and Function of Receptor and Ion Channels in Biological Membrane"
大村 裕
1
,
前野 巍
2
,
山岸 俊一
3
Yutaka Oomura
1
,
Takashi Maeno
2
,
Shun-ichi Yamagishi
3
1九州大学医学部生理学教室
2島根医科大学生理学教室
3生理学研究所
pp.45-48
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903302
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はじめに
レセプターとイオンチャンネルの諸問題をめぐっての国際セミナーが1978年8月27,28,29日の3日間,建設途上の岡崎の生理学研究所で開催された。現在の国際的な流れとして,受容膜や興奮膜の電気生理学的手法による解析としては方法的な完成をみているわけであるが,その方法を一応の立脚点とはしながらも,興奮の早い現象と膜の高分子的構成,またシナプス受容膜とイオン選択性チャンネルの化学構造とそのダイナミックな変化との関わりをさまざまの新しい研究方法を模索しつつ解き明かしていこうとする潮流の中で開催された。
このセミナーは大村 裕とC.Edwards教授によって企画,組織され,生理学研究所が研究会として開催を受け持つという形で行われた(後述)。そして,京都におげる国際生物物理学会議を機会に開かれたサテライトセミナーの性格をもつものであった。
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