特集 プライマリ・ケアにおける神経症候へのアプローチ
各論(症状編)
めまいの診かた—危険なめまい,頻度の高いめまいの鑑別ポイント
城倉 健
1
1横浜市立脳卒中・神経脊椎センター脳神経内科
キーワード:
中枢性めまい
,
めまい以外の神経症候
,
末梢性めまい
,
眼振
Keyword:
中枢性めまい
,
めまい以外の神経症候
,
末梢性めまい
,
眼振
pp.2262-2267
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227333
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎危険な中枢性めまいを鑑別するためには,めまい以外の神経症候(眼球運動障害,構音障害,麻痺,感覚障害,運動失調)を探す.
◎頻度の高い末梢性めまいを鑑別するためには,眼振(Dix-Hallpike testで誘発される回旋性眼振,supine head-roll testで誘発される方向交代性眼振,自発性に出現している方向固定性水平性眼振)に注目する.
◎中枢性めまいでしか出現しない眼振(注視誘発眼振,自発性の垂直性眼振や回旋性眼振)もめまいの鑑別に役立つ.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.