特集 めまいを極める イルネススクリプトをおさえた診断力トレーニング
総 論
めまいを呈する病態と高頻度疾患
城倉 健
1
1横浜市立脳卒中・神経脊椎センター脳神経内科
キーワード:
空間識
,
中枢性めまい
,
末梢性めまい
,
前庭眼反射
,
眼振
Keyword:
空間識
,
中枢性めまい
,
末梢性めまい
,
前庭眼反射
,
眼振
pp.1124-1133
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001516
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Headline
・めまいは,“空間” を正しく把握できなくなったために生じる異常感覚であり,空間識の構成要素である前庭感覚の異常に起因することが多い.
・前庭感覚を受容し脳に入力する内耳や前庭神経の異常で生じためまいを末梢性めまい,前庭感覚の中枢伝達経路の異常で生じためまいを中枢性めまいとよぶ.
・末梢性めまいも中枢性めまいも,前庭不均衡の結果生じた眼球偏倚や眼振を観察することで,めまいの病態を把握することができる.
・めまいの原疾患で最も頻度の高いものは良性発作性頭位めまい症であり,最も見逃してはならないものが脳血管障害である.

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