特集 真夏の診察室
夏のウイルス感染症
痛みを伴うウイルス感染症—Bornholm病,HPeV感染症
栃木 健太朗
1,2
,
小松 真成
1,2
,
山口 浩樹
1,2
1総合病院鹿児島生協病院総合内科
2総合病院鹿児島生協病院救急科
キーワード:
流行性筋痛症
,
Bornholm病
,
HPeV感染症
,
全身痛
Keyword:
流行性筋痛症
,
Bornholm病
,
HPeV感染症
,
全身痛
pp.1302-1305
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227087
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎夏季に流行性筋痛症をきたすウイルス感染症は,主に2つある.
◎Bornholm病は主にエンテロウイルスが原因で発症し,強い筋痛が体幹部に生じる.
◎ヒトパレコウイルス(HPeV)感染症は四肢近位筋に強い胸痛が生じ,クレアチンキナーゼ(CK)が上昇することが多い.
◎流行性筋痛症は激しい疼痛にもかかわらず数週間で自然軽快し,予後は良好である.
◎全身痛の鑑別診断としてGestaltを構築することで地域での流行をいち早く察知することができる.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.