特集 症状・治療歴から考える—薬の副作用の診断プロセス問題集60題
症例問題
16 急な意識障害を呈した59歳男性
佐田 竜一
1,2
1天理よろづ相談所病院総合診療教育部
2天理よろづ相談所病院感染症管理センター
pp.474-477
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226762
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患者 59歳,男性 主訴 頭痛,痙攣
現病歴 Basic ADL/Instrumental ADL自立の59歳男性.1週間前から出張し,入院当日の15時頃に帰宅した.その頃から頭痛が出現したため横になって休んでいた.夕食は19時頃に通常通り摂取できたが,22時30分頃に急に顔を左右に振る動作が出現した.妻がそれに気づき声をかけたが,「わかっているよ」と繰り返し発言したことから違和感を感じて顔を見てみると,視線が合わず「わかっている」を繰り返すため救急車を要請した.救急搬送中に突然大声を上げたのちに両手を曲げて1分程度の痙攣が起こった.
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