特集 抗菌薬をアップデートせよ!—耐性菌に立ち向かう! 適正化の手法から新薬の使い分けまで
耐性菌治療戦略をアップデートせよ! こんなときどうする?
CREによる感染症に立ち向かう
原田 壮平
1
1藤田医科大学医学部微生物学講座・感染症科
pp.1102-1105
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226360
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症のなかでもカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)感染症は予後が不良であり治療薬の選択肢が少ない.
◎多剤耐性のCPEの治療薬としてコリスチンやチゲサイクリンがあるが,これらの薬剤による単剤治療の治療効果は不確かである.
◎海外のCPE感染症治療の臨床研究では,特に重症例においては多剤併用療法の有効性が示唆されている.
◎CPEの感染症治療に,併用薬としてカルバペネムの高用量・長時間投与が選択される場合がある.
◎日本と海外ではCPEの微生物学的特徴や薬剤感受性が異なる.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.