特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方
肝疾患
健診異常—脂肪肝・非アルコール性脂肪肝炎
石津 洋二
1
,
本多 隆
1
,
石上 雅敏
1
1名古屋大学医学部附属病院消化器内科
pp.108-111
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226001
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Point
◎脂肪肝患者を診療する際に,肝形態の変形や線維化マーカーの上昇を伴う場合は積極的に肝生検を行い,非アルコール性脂肪肝炎(NASH)患者を見逃さないようにする必要がある.
◎NASH治療の基本は体重の減量であり,効果不十分の場合は合併疾患に合わせた薬物治療を選択する.
◎線維化の進行したNASH患者を診療する際には,肝硬変や肝細胞癌などの肝関連合併症だけでなく,心血管イベントなど肝外合併症にも注意を払う必要がある.
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