特集 これからの心不全診療への最新アプローチ—予防からチーム医療・先進医療まで
座談会
心不全パンデミックが避けられない今,克服すべき課題は?
坂田 泰史
1
,
佐藤 幸人
2
,
林 亜希子
3
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
2兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科
3北里大学病院看護部
pp.2144-2151
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225928
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心不全の患者数は高齢化により非常に増えています.平均年齢は80歳,フレイルも著しく,すでに要支援・要介護が半数という状態です.独居または2人暮らしが70%ともいわれています.高度急性期から在宅までの全経過を多職種チームでみていく方針が提唱され,2016年に日本心不全学会からステートメント1)が発表されました.さらに2018年,日本の心不全診療ガイドライン2)が改訂されました.そのなかでは,TAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術),植込型VAD(補助人工心臓),再生医療などの最新治療もキャッチアップすべきと盛り込まれています.一方で心不全診療では,医師による治療だけでなく,「多職種チームでも頑張る」という二本立てが必要です.(佐藤)
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