Close-up 心不全パンデミック
心不全パンデミックと訪問理学療法
大浦 啓輔
1
Keisuke OURA
1
1のぞみハートクリニック
キーワード:
重症化
,
高齢化
,
地域連携
Keyword:
重症化
,
高齢化
,
地域連携
pp.1204-1207
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202826
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はじめに
訪問理学療法などの在宅医療は,通院困難な患者に実施するため,在宅医療を受ける患者は低身体機能や重症であることが特徴である.心不全パンデミックによる高齢心不全患者の増加は,低身体機能や重症者のさらなる増加が予測される.表に,当法人において2021年に訪問リハビリテーションを開始した心不全患者を示す.当法人は心不全の在宅医療に力を入れているため心不全パンデミックの状況を一足先に経験している.年齢が高く,New York Heart Association(NYHA)Ⅲ度以上の症例が多く,介護度要介護2以上の症例が65%と高齢化,重症化がよくわかる.本稿では心不全パンデミックによる訪問理学療法の変化や課題を述べる.
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