特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質
特殊な状況(各論)
敗血症の電解質異常と輸液療法
冨田 弘道
1
1淀川キリスト教病院腎臓内科
pp.1060-1063
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225676
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Point
◎早期目標達成指向型管理法(EGDT)は,最新ガイドラインでは推奨されなくなった.しかし,EGDTから「初期輸液の有用性」と「過剰輸液の弊害」という知見が得られた.
◎初期輸液:細胞外液補充液 30mL/kg以上を3時間以内で投与する.
◎輸液反応性は,静的指標ではなく動的指標で評価する.
◎最終的には過剰となった体液量を正常化する.
◎輸液は循環動態維持の一手段にすぎない.カテコラミン,アルブミン,輸血などもまとめて理解することが重要である.
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