特集 自信をもって対応する—虚血性心疾患
冠動脈疾患治療の最新の話題
生体吸収性スキャフォールド治療
村松 崇
1
1藤田保健衛生大学循環器内科
pp.1876-1879
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225171
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Point
◎生体吸収性スキャフォールド(BRS)は冠動脈への植え込み後,徐々に生体内に吸収される新しい治療デバイスである.
◎材質はポリ乳酸(PLA)が主体であるが,マグネシウムなどの金属を使用したBRSも開発が進められている.
◎再狭窄の抑制効果は従来の薬剤溶出性金属ステント(DES)と同等であることがすでに臨床で証明されている.
◎デバイスに関連した血栓症(心筋梗塞)のリスクがDESと比較して高いことが,現在の最大の課題である.
◎この課題を克服するための試み(デバイスの改良,適切な留置方法や抗血小板薬の継続期間など)が現在検証されている.
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