特集 外来診療必読エビデンス—日米比較で考える内科Standards of Excellence
各論
米国編 高尿酸血症・痛風
増野 陽子
1
1Swedish Medical Center, Swedish Hospital Medicine
1Swedish Medical Center, Swedish Hospital Medicine
pp.1064-1067
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224971
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Point
◎痛風は冠動脈疾患,高血圧,糖尿病,脂質異常症,慢性腎臓病,尿路結石,肥満などと合併しやすい.
◎痛風の治療は急性痛風関節炎と再発防止に分けられる.急性期においては合併症を考慮したうえで抗炎症薬投与,再発防止においては高尿酸血症の治療が大切なポイントとなる.
◎急性痛風発作治療として,NSAIDs,コルヒチンまたは副腎皮質ステロイドを使用する.
◎再発防止として,痛風間欠期に尿酸降下薬のアロプリノール,フェブキソスタット,プロベネシドを使用する.
◎痛風間欠期に尿酸降下薬投薬と同時に,痛風関節炎防止としてNSAIDsまたはコルヒチンを投与する.
◎無症候性高尿酸血症が診断された際,原則として尿酸降下薬は使用しない.
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