特集 内科救急サバイバルブック—院内救急&地域でのマネジメント
座談会
地域における院内救急・救急医療
濱口 杉大
1,2
,
中桶 了太
3,4
,
石山 貴章
5,6
1江別市立病院総合内科
2北海道総合内科医教育研究センター
3平戸市民病院内科
4長崎大学病院へき地病院再生支援・教育機構
5魚沼基幹病院総合診療科
6新潟大学地域医療教育センター
pp.756-765
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224157
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濱口 院内救急はいわゆる一般的な救急医療と異なり,救急医ではなく,主治医や当直医,場合によっては研修医が対応することがほとんどかと思います.しかし地方病院は医師や医療スタッフの数が少なく,検査機器などの設備も十分ではないことが少なくありません.加えて,院内救急の場合はすでに何らかの理由があってその病院に入院しているわけで,通常の救急搬送のように「うちでは対応できないから」と医学的理由だけで高次医療機関へ転送することが容易でないケースもあります.
そこで今回,「院内救急」と「地域でのマネジメント」に焦点を当てて,特に地方の中小病院で地域医療を担っている先生方の一助になればと思い,本特集を企画しました.石山先生は新潟県南魚沼市の基幹病院,中桶先生は日本で最も離島が多い長崎県でへき地医療に携わっていらっしゃいます.本日は地域医療の現状を踏まえて,院内救急への対応をご議論いただければと思います.
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