特集 内科プライマリケアのための消化器診療Update
小腸・大腸疾患
急性下痢症
小林 健二
1
1亀田京橋クリニック消化器内科
pp.1700-1702
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223699
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ポイント
●急性下痢症の大半は感染性であり,多くは自然治癒するため培養検査や抗菌薬の投与は不要である.
●免疫不全患者,重症例,血性下痢を伴う症例,炎症性腸疾患患者,食品取り扱い従事者などでは便培養検査を行う.
●中等度以上の旅行者下痢症,発熱や血性下痢のある患者,下痢の回数が1日8回以上,脱水を伴う場合,1週間以上症状が持続している場合,入院加療を考慮している場合,免疫不全状態にある患者などでは抗菌薬による治療を考慮する.
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