特集 外来で出会う呼吸器common疾患
呼吸器系のcommon疾患
結核・非結核性抗酸菌症—外来での対応と感染制御
樽本 憲人
1
,
大野 秀明
2
1埼玉医科大学病院感染症科・感染制御科
2埼玉医科大学総合医療センター感染症科・感染制御科
pp.1557-1560
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223668
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ポイント
●結核症は,新規登録患者数,罹患率ともに減少傾向ではあるが,70歳以上の占める割合は57.4%と増加傾向を認めている.
●肺結核症を疑う症例の診療では,他の患者との動線が交差しない工夫が必要であり,必要に応じて空気感染対策を実施する.
●肺結核症の化学療法はイソニアジド,リファンピシン,ピラジナミド,エタンブトール(もしくはストレプトマイシン)の4剤を用いた多剤併用療法を原則とする.
●肺非結核性抗酸菌症の原因菌として,Mycobacterium avium,Mycobacterium intracellulareが最も多く,また基本的にヒト-ヒト感染はないとされている.
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