疾患別• 知っておきたい皮膚科の検査とその評価法
45 皮膚結核・非結核性抗酸菌症
石井 則久
1
,
宮本 友司
1
,
四津 里英
2
1国立感染症研究所ハンセン病研究センター
2国立駿河療養所,皮膚科
キーワード:
結核
,
非結核性抗酸菌症
,
enzyme-linked immunosorbent spot 検査
,
インターフェロン-γ
,
polymerase chain reaction
Keyword:
結核
,
非結核性抗酸菌症
,
enzyme-linked immunosorbent spot 検査
,
インターフェロン-γ
,
polymerase chain reaction
pp.1032-1038
発行日 2017年5月31日
Published Date 2017/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000329
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皮膚結核と非結核性抗酸菌症の診断には菌の同定が重要であるが,最近ではpolymerasechain reaction 法や分子生物学的方法による同定が主体になってきた。また結核の検査では,細胞性免疫を利用したインターフェロン-γ検出系を用いたT-SPOT とQFT—3 G が開発された。ツベルクリン反応とは異なり,BCG 接種に左右されないin vitro の検査である。接触者検診や生物学的製剤使用前の結核スクリーニングに有用性が示されている。皮膚結核における検査法としての有用性は今後の課題である。
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