特集 小児の治療方針
3 感染症
総 論
結核・非結核性抗酸菌症
宮川 知士
1
1東京都立小児総合医療センター呼吸器科・結核科
pp.128-131
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000181
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小児の結核は年齢により病気の進行が異なるので,乳幼児では全身播種や髄膜炎合併などの重症化の可能性を念頭に,学童では成人と同様,排菌による周囲への感染に留意して診療を行う必要がある.
非結核性抗酸菌は自然界に広く存在するが感染力は弱く,免疫能低下などに伴う日和見感染症として問題となる.小児では表在性リンパ節炎,皮膚感染症,肺感染症のほか,まれに全身播種性の感染症をみる.
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