特集 外来で出会う呼吸器common疾患
呼吸器系の身体診察と外来で行える検査法
血液ガスとパルスオキシメータ—測定法と評価
桑平 一郎
1
1東海大学医学部付属東京病院呼吸器内科
pp.1482-1485
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223650
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ポイント
●動脈血酸素分圧(PaO2)の値は加齢とともに低下する.正常範囲をおよそ80mmHg以上とする.
●動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)の値は肺胞換気量に反比例する.正常値を35〜45mmHgとする.
●肺胞気動脈血酸素分圧較差が開大する原因は,シャント,拡散障害,換気血流比不均等である.
●室内気吸入時のPaO2が60mmHg以下となる呼吸障害,またはそれに相当する呼吸障害を呈する異常状態を呼吸不全とする.
●パルスオキシメータは経皮的に動脈血の吸光度変化を検知し,SaO2の絶対値を求める.
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