特集 感染症診療 それ,ホント?
入院編
感染症(肺炎,尿路感染症,蜂窩織炎など)で入院する患者には,血液培養を提出する必要があるってホント?
根本 隆章
1
1川崎市立多摩病院総合診療内科
pp.901-903
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223502
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●市中肺炎では,ICU入院,空洞形成,白血球減少,アルコール多飲,重症慢性肝疾患,無脾症,尿中肺炎球菌抗原陽性,胸水貯留の症例において,血液培養採取が推奨される.
●単純性腎盂腎炎では,診断不明確例,免疫不全,血行性に尿路感染を生じている症例において,血液培養採取が推奨される.
●①全身状態不良,広範囲の皮膚病変,併存疾患といった合併症がある蜂窩織炎,②特殊な状況での外傷による蜂窩織炎,③反復性・遷延性蜂窩織炎では,血液培養採取が推奨される.
●感染症で入院する場合は,原則として血液培養を2セット採取する.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.