増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
薬物関連検査
薬物感受性遺伝子検査,薬剤リンパ球刺激試験
がん薬物療法関連—(UGT1A1,TPMT,DPD)
加藤 有紀子
1
,
安藤 雄一
1
1名古屋大学医学部附属病院化学療法部
pp.324-326
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223297
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検査の概要
薬物代謝酵素の遺伝子多型検査は,薬物代謝能や治療反応性の評価の指標となり,患者ごとの最適な薬物の選択と投与量の調節を行うことにより,薬効を最大限に引き出すとともに副作用を軽減できる.現在,薬物代謝酵素の遺伝子診断で保険適用となっているのは,UDP-グルクロン酸転移酵素(UDP-glucuronosyltransferase:UGT)1A1の遺伝子診断のみであるが,ここではがん薬物療法関連遺伝子として,チオプリンS-メチル基転移酵素(thiopurine S-methyltransferase:TPMT)およびジヒドロピリミジン脱水素酵素(dihydropyrimidine dehydrogenase:DPD)についても,その概要と臨床的意義について述べる(表1).
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