今日の食事療法
高脂血症
中村 治雄
1
,
渡辺 昭
2
1慶大内科
2慶応病院食養課
pp.262-264
発行日 1977年2月10日
Published Date 1977/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207084
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はじめに
食事療法が疾患の治療の根本となっているものが多いが,とりわけ高脂血症においては,その重要性が大きい.それは,多くの高脂血症が動脈硬化性疾患発生の基盤となっていることが多く,しかも,食事によって高脂血症を是正することで,狭心症,心筋梗塞,脳卒中,突然死を予防することができることもわかっている1〜3)し,ある程度の動脈硬化病巣の消退,改善を認めることができるからである4).
もちろん,動脈硬化とは直接関係のない高脂血症もあり,本稿では,脂質がリボ蛋白として存在するという点から,高リポ蛋白血症として,取り扱ってみたい.
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