増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
内分泌機能検査
157.インスリン(IRI)とプロインスリン(IRP)
岩本 安彦
1
,
葛谷 健
1
1自治医科大学・内分泌代謝科
pp.2012-2014
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222846
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インスリンは膵B細胞よりCペプチドと等モル(1:1)の比率で分泌され,同時に,インスリンへの転換を受けなかったプロインスリンも少量分泌される.
血中インスリンの測定は,膵B細胞の機能を知るために重要であり,糖尿病や低血糖症など糖代謝異常を示す種々の疾患の診断や病態の把握のために広く行われている.通常,空腹時だけでなく,グルコース負荷などの分泌刺激試験における反応をみるが,そのさい血糖値も同時に測定すべきである.インスリンは一般に免疫学的方法(radioimmunoassay;RIAとenzyme immunoassay;EIA)により測定され,測定値はIRIとして表される.
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