増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
血液検査
34.血球形態の新しい認識法(粒度分布および5-part diff)
巽 典之
1
,
津田 泉
1
1大阪市立大学医学部・臨床検査医学講座
pp.1710-1713
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222723
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TVの食品のコマーシャルで,「私,作る人.あなた,食べる人」というのがあった.臨床検査は今,測る人と読む人が異なっている.読む側が,測る側の方法やその苦労を知ることは病態解析をより円滑にしてくれる.
多くの検査室において正常白血球分類はギムザ染色標本を観察しない方法で行われている現状は,臨床病理学の医師以外には案外知られていない.これは自動血球計数器によるAuto-diff(自動機器分類)と呼ばれるもので,酵素化学的方式(テクニコン・H-1)と電子・光学的方式に大別される.このうち,市場占有率の高いのは後者であり,さらに後者には,3-part diff方式(粒度分布によるdiff)とその発展型である5-part diff方式に分けられる.
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