増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
尿検査
1.尿量,尿比重,浸透圧
佐藤 隆
1
,
下条 文武
1
,
荒川 正昭
1
1新潟大学医学部・第2内科
pp.1628-1629
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222690
- 有料閲覧
- 文献概要
●異常値を示す疾患
正常人の尿量は,通常1日800〜1,600mlであり,尿比重は1.015〜1.024,浸透圧は500〜800mOsm/kgH2O程度である.
これらは,浸透圧や体液量などの恒常性を維持する機構によって調節されているが,尿量は飲水量や食物摂取量が増大すれば増加し,発汗,不感蒸泄,下痢,嘔吐など腎から以外の水や電解質の喪失が増大すれば減少する.1日尿量2,500ml以上を多尿,400ml以下を乏尿,100ml以下を無尿という.表に尿量異常をきたす疾患を示した.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.