今月の主題 循環器薬の使い方
動脈疾患
大動脈炎症候群治療薬の使い方
野中 泰延
1
1佐々木研究所付属杏雲堂病院・循環器科
pp.1550-1551
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222678
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大動脈炎症候群(以下本症)は,未だ確立された疾患名ではなく,高安病,高安動脈炎,脈無し病あるいは非特異的大動脈炎などと,さまざまな名称で呼ばれている.
10歳から20歳前後の若い女性に好発し,発症時は,発熱,血管痛,関節痛などの臨床所見と,血沈亢進,CRP陽性,白血球増多などの非特異的な炎症所見のみで,脈が触れにくい,血管雑音などの血管狭窄による症状がみられない前脈無し状態(Prepulseless stage)では,診断が困難である.
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