今月の主題 膵・胆道疾患の臨床
膵疾患診療のポイント・アドバイス
急性膵炎の診断と治療
江口 忠
1
,
川口 清隆
1
,
小橋 裕司
1
,
友田 伊一朗
1
,
藤川 潤
1
,
久保 勝彦
1
1北野病院・消化器内科
pp.1298-1300
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222605
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急性膵炎は膵消化酵素が膵管より逸脱し,実質内で活性化し,自己消化を来す可逆的炎症で,腹痛発作,血中・尿中の膵酵素の上昇を伴うものである.膵炎の存在を常に念頭におき,上記のメカニズムを理解しておくことが,急性膵炎の診断・治療の根本となる.原因としてアルコール性,胆道性があげられるが,不明のことも多い.
次項で重症膵炎が取り上げられるので,内科外来で高頻度にみられる軽症・中等症の急性膵炎を主に述べる.
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