今月の主題 糖尿病マネージメントUpdate
糖尿病の診断・検査
インスリン,C-ペプチドを日常診療にいかに活用すべきか
前川 聡
1
,
小林 正
1
1滋賀医科大学・第3内科
pp.934-935
発行日 1989年6月10日
Published Date 1989/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222498
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糖尿病状態は体内のインスリン作用の低下の結果であり,膵ラ氏島β細胞のインスリン分泌不足あるいは,標的組織でのインスリン作用の低下(インスリン抵抗性)により生じる.インスリンおよびC-ペプチドを測定することは,糖尿病状態,とくにインスリン依存性,非依存性糖尿病の鑑別,さらに,それらの病態を評価する上で重要であり1),また低血糖をきたす病態の鑑別診断にも臨床上有意義である.さらに近年発見されたインスリン,およびインスリン受容体の遺伝子病においても,その診断の糸口を与えることで,最近注目されている2).
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