今月の主題 内科医のための他科疾患プライマリ・ケア
産婦人科
骨盤内感染症
淵 勲
1
1近畿大学医学部・産科婦人科学教室
pp.838-839
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222467
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●概説
PID(pelvic inflammatory disease)の発生は10代後半から20代前半の若い世代に多く,複数のsexual partnersをもつ場合,monogamous(一夫一婦)の場合より4.6倍もあるといわれ1),また年々増加傾向にある2).
PIDはNeisseria gonorrhoeae(N-gonorrhoeae)によるものが多いということは以前より知られた事実であるが,最近Chlamydia trachomatis(C-trachomatis)が流行し,その王座を奪う趨勢にある.他にMycoplasma hominus,Ureaplasma Urealyticumも関与するが,その報告はほとんど見当たらない.
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