今月の主題 抗生物質の使い方
抗生物質投与の原則
抗生物質の中止時期
渡辺 彰
1
,
大泉 耕太郎
1
1東北大学抗酸菌病研究所・内科
pp.2420-2421
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222136
- 有料閲覧
- 文献概要
「化学療法の中止時期」については,3つに分けて考える必要がある.第1は化学療法が有効で,感染症が改善・治癒した場合であり,第2は化学療法が無効のために中止する場合である.第3は副作用のため中止する場合であるが,本稿における主題はもちろん,第1の化学療法が有効の場合である.
薬剤別にみた場合,使用期間について添付文書に記載があるのは,主にアミノ配糖体系抗生物質であるが,これは副作用を懸念しての制限である.現代の化学療法の主流であるβ-ラクタム系その他については記載がなく,主治医の判断に任せられているといってよい.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.