増刊号 診断基準とその使い方
IX.腎・尿路
34.(透析による)手根管症候群
下条 文武
1
,
荒川 正昭
1
1新潟大学医学部・第2内科
pp.2188-2189
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222053
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■診断基準(案)(表)
■疾患概念
手根管症候群は,一般に中年の女性に多くみられる特発性のものと,手根管部の外傷や職業的に手関節を反復して動かす場合や,甲状腺機能低下症,末端肥大症,アミロイドーシスなどに合併して起こるものとが知られている.
1975年Warren and Otieno1)が血液透析患者に手根管症候群の発症が多いことを報告したことから,透析患者の特異な合併症としてこの病気が注目されるようになった.
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