今月の主題 消化性潰瘍とその周辺
消化性潰瘍と類縁疾患
食道潰瘍
木暮 喬
1
,
林 三進
1
,
野口 雅裕
1
,
嶋田 守男
1
1東邦大学医学部・放射線科
pp.482-485
発行日 1988年3月10日
Published Date 1988/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221589
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組織学的には食道粘膜以下の欠損を食道潰瘍と定義している,しかし臨床的には"びらん"と"潰瘍"を明確に区別しえず,X線にしろ内視鏡にしろ,やや深い粘膜欠損は潰瘍として扱うことになる.
部位は,頸部,胸部,腹部のいずれにも発生する.頻度は逆に下部食道が多く,上部食道に向かって少ない.ただし,原因によりそれぞれの好発部位が異なることが食道潰瘍の特徴と言える.治療法を考える上には,原因の除去が第1であるので,先ず原因につき述べ,次にそれぞれの潰瘍の診断上の特徴治療について述べる.
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