講座 図解病態のしくみ 内分泌代謝疾患・18
アルドステロン症と褐色細胞腫
岡田 耕治
1
,
斉藤 寿一
1
1自治医科大学・内分泌代謝科
pp.2454-2461
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221375
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アルドステロン症
1)概念
アルドステロン症は,種々の原因でアルドステロンが過剰に分泌される病態である(表1).レニン分泌抑制を伴う原発性アルドステロン症(primary aldosteronism)と,レニン分泌亢進による続発性アルドステロン症(secondaryaldosteronism)とに大別される.原発性アルドステロン症はConn症候群1)ともいわれる.原発性アルドステロン症と全く同様な症状と検査所見を有するが,副腎皮質は過形成を示す特発性アルドステロン症や,グルココルチコイド投与により症状が全く消失するグルココルチコイド反応性アルドステロン症があり2),鑑別診断のとき注意が必要である.
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